今まではブログ記事を書く基礎力は今後のSNS発信においていかに大切かを学んできましたが、いよいよ来月から動画に着手するため、動画の研究を始めたいと思います。
・動画の冒頭の「つかみ」部分のシナリオが分かる
・例文と解説付きだからすぐに実践が可能
動画のシナリオ黄金法則PASTORフォーミュラとは?

結論からいうと、動画冒頭の「つかみ」の台本も型は存在します!
冒頭のつかみ部分は「PASTORフォーミュラの法則」を使う!
特にセールスライティングやマーケティング動画において非常に効果的なフレームワークです。
各要素を1つずつ分解して解説し、それに合わせて動画の構成例を示しますね。
ちょっと待って!
その前に動画のシナリオを書く際は、頭の中に前提条件を揃えておきましょう
仮想のストレッチ専門店を例に考えていきます。
動画シナリオを書く前に前提条件を揃える
動画シナリオを書く前に前提条件を揃えて置くことで、ぶれないシナリオ作成が可能になります。
前提条件の項目は「6個」です。ひとつづつ「要点」「具体例」で解説をしていきます。
①キーワード・検索ボリュームを調べる
ラッコキーワードやGoogleトレンドを使って、ターゲット層がよく検索するキーワードを調査します。ストレッチに関連するキーワードを調べ、視聴者が求めている内容に近づけます。
具体例
「肩こり 解消 ストレッチ」「腰痛 ストレッチ 自宅」「40代 ストレッチ 効果的」など、検索ボリュームの多いキーワードを選定します。
また、そのキーワードと一緒に検索される関連ワード(例:「肩こり 改善 方法」「ストレッチ 簡単」「姿勢 改善」)も組み合わせることで、視聴者の悩みに深く届く内容を作成します。
②タイトル・サムネイル
調べたキーワードを元に、視聴者がクリックしたくなるようなタイトルと視覚的に魅力的なサムネイルを作成します。
クリック率を高めるために、サムネイルには簡潔なキャッチコピーと、視覚的に分かりやすいビジュアルを使います。
具体例
「40代が絶対やるべきストレッチ!肩こり・腰痛解消の最新方法」「【1日3分】簡単ストレッチで肩こり撃退!」といった具体的な内容がすぐに伝わるタイトルにします。
サムネイルには、ストレッチを行う人の画像や、肩こりや腰痛に苦しむビジュアルを使い、視覚的な共感を引き出します。
③ペルソナ
ターゲットとなる人物像を明確にします。具体的な年齢層、性別、生活スタイル、悩みを想定し、そのペルソナに合わせた内容を作ります。
具体例
「40代の主婦やビジネスマン。長時間座り仕事をしている、家事や仕事で肩こりや腰痛に悩んでいるが、忙しくてジムや整体に行く時間がない。自宅で手軽に効果を実感できるストレッチを知りたい。」
このように、具体的な悩みや日常生活の状況を考慮し、視聴者が動画を見て「自分に合っている」と感じやすい内容にします。
④現状の課題
ペルソナが抱えている具体的な課題を示します。ターゲットが今直面している問題や解決したい悩みを明確にし、その課題が動画の中心となります。
具体例
「肩こりや腰痛がひどく、仕事や家事に集中できない。忙しい毎日の中で手軽に行えるストレッチ法がわからない。また、YouTubeやインターネット上の情報は多すぎて、どの方法が本当に効果的かわからない。」
これにより、視聴者が「まさに自分のことだ」と共感しやすくなります。
⑤解決策
その課題に対する具体的な解決策を動画の中で提供します。視聴者がすぐに実践できる方法や、専門家のアドバイスを含め、問題を解決するための道筋を示します。
具体例
「自宅でできる、簡単かつ効果的なストレッチ法を紹介。肩こりや腰痛に特化したエクササイズを解説し、1日たった3分で体が軽くなる実感を得られます。また、体のケアを続けるための具体的なルーティンを提案し、継続して取り組めるアドバイスを提供します。」
視聴者が解決策をすぐに取り入れられるような、明確で実践的な内容を伝えます。
⑥ゴール(具体的なベネフィット)
動画を通じて視聴者が得られる具体的なメリットやゴールを明確にします。これが動画を最後まで見てもらい、チャンネル登録を促すための重要なポイントです。
具体例
「このチャンネルを登録することで、肩こりや腰痛を予防する最新のストレッチ法や、専門家のアドバイスを随時チェックできます。日々の生活で感じる体の悩みを、効率よく解決できる情報を継続的に提供します。あなたも今すぐチャンネル登録をして、健康で快適な毎日を手に入れましょう!」
というように、視聴者に明確なメリットと未来の姿をイメージさせます。
PASTORを使った動画冒頭「つかみ」部分の構成を考えてみよう
それでは早速PASTORフォーミュラを使ったシナリオを考えていきましょう。
PASTORフォーミュラとは
P→Problem(問題)・Person(人物)・Pain(痛み)
A→Aspiration(憧れ、共感)・Amplify(増幅)
S→Story(物語)・Solution(解決策)・System(システム)
T→Testimony(証言)・Transformation(変身)
O→Offer(オファー)
R→Response(レスポンス・行動)
こんな順番がありますが、具体例がないとピンとこないと思いますので、PASTORフォーミュラに乗っ取った動画オープニング部分の台本を解説していきます。
ストレッチ専門店
タイトル:
【40代必見】肩こり解消!1日3分でスッキリする簡単ストレッチ
サムネイル:
「1日3分で肩こり撃退! 簡単ストレッチ法」
(サムネに肩を押さえる人の画像を挿入)
1. P:Problem(問題・悩み)

■シナリオ
「肩こりや腰痛に悩んでいる方、多いですよね?忙しくて整体に通う時間がないという方も多いと思います。」
■シナリオの意図
このパートでは、視聴者が抱える具体的な問題や悩みを明確にします。
視聴者に「これは自分のことだ」と思わせるために、ペルソナの日常生活に関連する問題を提示します。肩こりや腰痛は広く共感を得られる悩みなので、視聴者が自分の状況と重ねて考えることができます。
また、「忙しくて整体に通う時間がない」という日常的な制約も強調し、視聴者がより深く共感できるようにします。
■動画案
動画では、ターゲットが抱える問題を視覚的に伝えます。
例えば、忙しいビジネスマンがデスクで疲れているシーンや、主婦が家事に追われてストレスを感じているシーンを見せることで、視聴者が自分自身を重ねやすくします。
2. A:Amplify(増幅・拡大)

■シナリオ案
「そのまま放っておくと、姿勢が悪化して、さらなる痛みや体の不調につながる可能性があります。」
■シナリオの意図
ここでは、問題を放置した結果としてどのような悪影響があるのかを強調します。
視聴者が問題を解決しなければならない理由を与えることで、行動を促します。人は将来の損失を恐れる傾向が強いので、「放置すればさらに痛みが増す」「姿勢が悪化する」という危機感を与えることで、解決策を探そうという気持ちを喚起します。
■動画案
こ問題を放置した結果としてどんな悪影響があるかをビジュアルで表現します。たとえば、痛みに苦しむ姿や、仕事で失敗するシーンなどが効果的です。視聴者に「このままだとまずい」という危機感を持たせます。
3. S:Story(物語)・Solution(解決策)

■シナリオ案
「今日紹介するストレッチを毎日3分続けるだけで、肩こりや腰痛が劇的に改善します。誰でも簡単にできる方法なので、早速試してみましょう!」
■シナリオの意図
この部分では、問題に対する具体的な解決策を提示します。
解決策がシンプルかつ実行可能であることを強調し、「自分でもできそう」と思えるようにします。視聴者にとって負担が少ない(毎日たった3分など)解決策を提示することで、すぐに行動に移せるような流れを作ります。また、手軽に実践できることで、継続性が高まります。
■動画案
ここでは、問題を解決した「成功の未来」を提示します。成功した後の姿を、ストーリー形式で見せると効果的です。動画では、肩こりが解消されてリラックスしている主婦の姿や、笑顔で仕事に取り組むビジネスマンの姿を描くと良いでしょう。
4. T:Transformation with Testimony(証言を伴った変革)

■シナリオ案
「実際にこのストレッチを1週間続けた方から、『肩こりが改善し、仕事中も集中できるようになりました』というお声をいただいています。」
■シナリオの意図
ここでは、実際の体験談や症例を使って、解決策が実際に効果があることを証明します。
視聴者は他人の成功事例を見ることで、自分も同じように改善できるという期待感を抱きやすくなります。
体験談は視聴者に安心感を与え、信頼性を高めるために重要な役割を果たします。また、具体的な変化を示すことで、視聴者に「自分もこうなりたい」と思わせることができます。
■動画案
動画では、実際に肩こりストレッチをして改善された方の口コミや症例を掲載。視聴者がその人物の言葉に信頼を寄せられるように、リアルな体験談を交えることが重要です。
5. O:Offer(商品・サービスの提案)

■シナリオ案
「この動画では長年、悩んでいた「肩こり」を自宅で解消できるストレッチを紹介します」
■シナリオの意図
ここで初めて視聴者に対して具体的な行動があることを提案します。
ストレッチをしてもらうことで具体的なベネフィット(体の不調が改善する、快適な日常を取り戻せる)を提示、視聴者に行動を起こす動機を与えます。
■動画案
登録の詳細を説明し、視聴者が「今すぐ」行動したくなるように、視聴者にとって行動を促すメリットのオファーを提示します。
6. R:Response(反応・行動)

■シナリオ案
「是非一緒にストレッチを行いましょう!3分間のタイマー付きだから、途中で飽きちゃうことなんてありません!」
■シナリオの意図
このパートでは、視聴者に対して行動を促す呼びかけをします。
視聴者が具体的にどのような行動を取るべきかを明確にし、すぐにアクションを起こせるような指示を与えます。「今すぐ」「行いましょう!」「ワーク」「〇〇分」といったフレーズで、緊急性や分かりやすさを持たせ、視聴者に即座に行動させることを目指します。
■動画案
動画の最後に、提供者が視聴者に向けて顔出しで呼びかけるのが効果的です。自分が商品やサービスの信頼できる提供者であることを示し、視聴者に安心感を与えつつ行動を促します。
PASTORフォーミュラのオープニングトークが完成したら
いよいよ動画は本題へ入ります
まとめ
冒頭のつかみ部分だけでも、つくりこまれていることがわかりますよね。
PASTORフォーミュラの法則を動画の台本づくりに落とし込むことで「最初のつかみの部分の型」が出来上がっていることが分かると思います。
実際の体験談を交えて、視聴者に行動を促すための具体的なオファーを提示、最後に、明確な行動指示を与えて、本題の動画へ入る自然な流れを作り出します。
この法則を使ってこれからの動画制作をちゃんレンジしていきましょう!